水鉢ビオトープを始める前に知っておきたいこと
日本にもともといる原種の同じように見えるクロメダカでも、違う場所に住んでいるめだかは微妙に遺伝子が違い、遺伝子が混ざってしまうことで種を残せないようになってしまうこともあるそうです。 全国各地域の黒メダカがそれぞれ地域独自固有の遺伝子、 ミトコンドリアDNA等の特性(色・形態も微妙に異なる)を持っていると言うことです。
自然の中でつかまえたクロメダカ
自然保護というのはとてもデリケートな作業です。 メダカが飼えなくなったからメダカを放す。こんな単純なことが自然破壊につながってしまうことも あります。
- 絶滅危惧種の自然採取はしないこと。
- 採取した場所以外へ戻さないこと。
- 水鉢以外(庭の外)へ種子を出さないこと。
- 購入しためだかや水性植物を川や池に捨てない(逃がさない)こと。
など、気をつけましょう。
水鉢ビオトープと自然環境
生物の絶滅は自然にも起こります。種の進化や淘汰の結果であるとも言え、大きな環境の変化によって過去にも大量の絶滅が起きることもありました。
問題なのは、過去の絶滅が自然の環境変化が原因だったのに対して、現在の絶滅は人間による環境破壊(生息地の破壊、乱獲、汚染、外来種の侵入、温暖化)が原因であるということです。
自の野生種の保存を守るためにも、飼えなくなったからといってメダカを別の地域へ放流することは 絶対やってはいけないことです。