水鉢ビオトープの冬越し準備と冬の管理の仕方
秋も深まると、いよいよ水鉢ビオトープもお休みの季節です。
冬は多くの水生植物の地上部が枯れてしまいますが、地中部分は無事 冬を越すことができるものもあります。(一部の植物で冬でも枯れずに楽しめるものもあります)
メダカなどの水辺の生体も、底の方でじっとして寒い冬を越します。 越冬する植物や生き物達のための準備が欠かせません。
大切な水生植物や生き物達のために11月中には冬越しの準備を始めましょう。
※お住まいの地域にもよります。
デンジソウ(ウォータークローバー)と
サンショウモ
地上部が枯れたようになっても水を切らさない
水生植物は地上に出ている部分は枯れてしまうものがほとんど。 でも、上手に冬越しさせれば春に又芽を出す植物も多いのです。
植物が枯れたようになっても水を切らさない。これがまず基本です。
枯れた葉や茎はそのままで、春まで水鉢内で根を越冬させます。 水鉢を動かすことができなくて、しかも玄関などにおいてある場合などは、 見た目あまりきれいではありませんのでそろえて刈り取っても良いでしょう。 ただこのときは、あまり短く刈りすぎないようにします。
植物の場合、「根を凍らせない」ように気をつけます。根が凍ってしまったら春になっても芽が出てきません。 水面に薄く氷が張っても、中まで凍ってなければたいていは大丈夫。水をたっぷり入れておきましょう。
水鉢の中に、戸外で越冬できる植物しか植えてなければそのまま戸外での冬越しがオーケーです。 屋外で冬を越せない植物や生体はやっぱり室内に入れるのが理想ですが、できなければ 日当たりの良い戸外の屋根の下(軒下)などに置きます。
「アカヒレ」は私は念のため室内へ入れています。が、薄氷が貼る程度なら冬越しが可能なようです。 どじょうなど、寒さに強い生き物、近所で野外採集した生き物などは屋外で比較的大丈夫。
浮き草は簡単に移動できますね。ほてい草、サンショウモなど、冬は枯れてしまうので、 室内の日の当たる場所か、軒下などに移動させるといいでしょう。
水生植物が枯れたと思っていたら春になって芽が出てきた、なんてこともあります。
あきらめないで、春までぜひ待ってみてくださいね。